試合記録-2010- #5

  久々に全身バリッバリになるほど集中して動けた試合.
  何故って、今日は経験十分な本物が来た!!
  これまで一緒にコートに立ったことはない彼女だけれど、
  うちのエースの押しで前日に参加が決定.
  彼女の存在があったので、全神経を研ぎ澄まし、ゲームに集中できた.

  日本一になったチームのセッターだった彼女には、
  「地方大会でガチで自分のポジションじゃ面白くないでしょ.
   今日はエースと裏エースを宜しく~.」
  と、コートの中も外もお任せ.
  交代で外に出たメンバーに、彼女のプレーから何か学べた?と尋ねると、
  あまりにレベルが違いすぎて参考にならない、という回答...
  それでも外に出ている時に彼女の解説を聞いて、いっぱい学んだことはあるはず.

  コートの中での彼女の一本は本当に魂がこもっていた.
  目はウソを付かない.
  まっすぐな、攻めの、次への想いが詰まっているキャッチを受けたときに
  武者震いに近いものを感じた.
  「どうして、まだ、バレーをしないといけないんですか」 と、
  これまで仕事として嫌というほどバレーをし、引退をした彼女は言うけれど、
  ボールを介して私には伝わってきた.
  「また、コートに立ちたい」という想いが.
  私は貴女をコートに戻すよ.
  ここでのセッターは、決して譲らないけれど.

  あの目.
  一球に込める力強い想いが伝わってくる目.
  そんな目でボールを託されたら真摯に向き合わざるを得ない.
  惚れる瞬間.
  一人でも多くの人に貴女の気概を感じてもらいたい.

  そんな彼女の凄いところは、プレーだけに収まらず.
  試合毎に必ず主審と副審に一礼し、
  帰り際には体育館の管理人にも挨拶する.
  礼に始まり、礼に終わるスポーツウーマン.
  当たり前のことを当たり前にできる.
  忘れていた大切な心を思い出す事ができたことにも感謝.