不定期報-Zambia- #2

  先日、ザ・村生活体験ツアーを企画.
  幼稚園の立ち上げで関わっている村へ遊びに行きました.
  村長さん御家族と大自然に溶け込む時間をプロジェクトメンバー3人と共有.
  電気・水道のない村で、星を見ながら藁葺で囲まれただけの屋根のないお風呂に入り、
  夕食は南十字星を背中に焚火を囲んで、おいしい空気をおかずに.
  夜は鍵の無い家に着込んで眠りにつき(アフリカと言えど、朝晩は冷え込みます)、
  朝は鶏と牛の鳴き声に起こされ、乳搾り、はちみつ採取、畑に出向いてその日の食料を調達.
  朝食には搾りたてのミルクに天然はちみつをたらし、採りたてのほくほくサツマイモ.
  その後は牛追い、水汲み、洗濯、…という天然自給自足生活でした.

  2泊3日の間に、時計を一度も見る必要はなく、ただただ、お天道様に従うだけ.
  お金もここでは使う出番もなく、お財布も時計もずっと寝床に置きっぱなし.
  生きるためのものは何でも揃うような錯覚に陥りそうですが、
  自分たちが経験したのはほんの上っ面だけ.
   畑で実る野菜が、果物が.
   たまに口にできる鶏が、牛が.
   当然のように出ている手漕ぎポンプから滴る水が.
  実際は、毎日の大切な手作業の積み重ねからなると思うと、
  全てのものへの感謝の念が自然と湧き起こります.

  アフリカでの生活は4年目になりますが、それでも便利が身に沁みついているな、と再確認.
  村での生活は、自然と共同生活をすることが初心者の私にとって、
  一つ一つが新鮮で、楽しく感じましたが、やはり、都会っ子.
  素晴らしいとは分かっていても、この生活を何の疑問も抱かずに一生熟す自信はありません.
  それ故に、生きる為に一日の殆どの時間を費やす、ということの大変さ、
  普段何気なくお金と交換し手にするものは多くの人々の手が掛かっているということ.
  そんなことを実感する時間となりました.
  今日のこの日を忘れず、便利な中にも感謝をする心は常に携えて生きていこう、と、
  誓いを立てた2泊3日のツアーでした.