不定期報-Zambia- #4

  今回は、休暇を使って訪れた世界遺産でもあるVictoria Fallsについて.
  あまり人と旅行をしない私も誘われるがまま、足を運んできました.
  滝の水量が多い3月~6月の満月の夜にのみ見ることができる、
  ルナレインボー、と呼ばれる、月明かりで滝に掛かる虹を見ることが目的でした.

  満月の明かりがこれほど明るいとは.
  ネオンの輝く日本では闇夜に照らされる自然の明かりの有難さは味わえません.
  そして、滝のしぶきがスクリーンとなって映し出される虹.
  写真では伝わらない、本物を見た人のみが味わえる幻想的な光景.
  自然の織り出すハーモニーに暫く見入ってしまったのは言うまでもありません.

  ついでに折角足を運んだので、世界で3番目の高低差を飛んで来ました.
  高い所とか、スピードが大好きな私にとって、最高な大人の遊び.
  空中に居る間は、全てから解き放たれ、自由に空を飛んでいる気分でした.
  そして、慣れるにつれじっくり見る事ができた逆さまからの風景は絶景.
  重力に逆らってバウンドする瞬間は少し気分が気持ち無くなるのが玉に傷ですが、
  長年の夢が叶い、大満足.

  このようにLivingstoneは、大自然の中にあるアミューズメントパークです.
  この他にも、ラフティング、マイクロライト、スカイダイビング、ウォーキングサファリ、etc.
  体験型アトラクションが色々と用意されています.
  しかし、それぞれにそれなりの費用が掛かります.
  因みにバンジーはジャンプに$90、DVD購入で計$140でした.
  これはこちらの一か月の生活費.

  同じ国の中に、一日で一か月分の生活費を浪費する人の集まる観光地と、
  そんな街がある事も知らないで、1日1ドル以下で生活している村が存在しています.
  どちらも同じ国であり、同じ人間によって成り立っています.
  息抜きでたまに遊ぶのには前者もいいですが、
  多少は不便であっても人が一生懸命生活している姿を垣間見ることができる後者の方が
  ほっとして、心落ち着く場所です.
  それでも、こうして遊びに興じてしまうのは、日本人故の甘え、なのかもしれません.