不定期報-Zambia- #7

  ザンビアに来て半年.
  色々と手を出していることが少しですが形になってきました.
  今は物理・数学・体育の先生、幼稚園立ち上げの助言、学校運営への助言…と
  学校現場に関する何でも屋になっています.

  その中でも最近は物理の予習に追われている日々です.
  そもそも事の発端は巡回先の1校.
  「G10(10年生で、日本でいう高校1年生)に物理を教えられる?」と聞かれ、
  「私、理数系は得意なの!」の一言が発端となり、物理の先生として抜擢されました.
  高校を卒業して10年以上.
  ほとんどの公式、原理は脳のどこにも残っていませんでした.
  恐るべし、自分の記憶力.
  おまけに、日本で学習したことのない内容が教科書には記載されています.
  自分の中で100%ではない理解度の教科を英語で教える.
  こんなに大変な作業はありません.
  まず予習をし、授業準備をし、次に同居人の高校生に教えて反応を見て、
  最後に学校で授業を実施、という段階を踏んでなんとかこなしています.

  何だか大変そうに聞こえますが、実は楽しんでいたりもします.
  自分にとっても新鮮な内容があるので、どんな授業をしたら楽しいかなぁ、
  どう表現すれば理解できるかなぁ、と小道具を作りつつ、
  体育や数学を教える時とはまた違った想いが巡っています.
  そのため、体育・数学の授業よりも物理の授業の方が工夫してあり、
  手ごたえも、やりごたえもあります.
  初心忘れべからず、とはこのこと.
  物理授業実施で、大切な心が蘇ってきました.