l'en-tete de Afrique #1

  仕事もプライベートも次から次へとハプニングに襲われ、
  自分の処理能力が付いていけず、アップアップ.
  一番大きかったダメージは盗難.
  車に積載した荷物100Kg!!!
  人伝いにそういった話は聞いていたものの、まさか自分の身に降りかかるとは...
  こればっかりは、「運が悪かった」と諦めるしかありません.

  勉強しようとはりきって梱包した本、2年分の化粧品、
  今回は地方で頑張っている隊員の為に料理もしないとなー、と思って積んだ食材たち.
  そして、バレーボール半ダースと大量のジャージやシューズ.
  殆ど未開封、未使用だったのが災いして、キレイにやられました.
  ま、くよくよしていても仕方がない.
  残ったバレーボール一つ片手に、チーム探しをしてザンビアライフを楽しみます.

  暗い前置きとなりましたが、ザンビア便りの第一報です.
  あまりアフリカの香りはしませんが、お楽しみください.


  - 企画調査員(ボランティア) -

  今回は私の業務内容について.
  企画調査員(ボランティア)という肩書きで、
  JICAから2年間の業務委託を受け、JICAザンビア事務所で勤務します.

  JICA -国際協力機構- は、ODA -政府開発援助- を一元的に実施する総合的援助機関で、
  皆様の納める税金で運営されている独立行政法人です.
  今、盛んに宣伝されている青年海外協力隊もその一つのプログラムで、
  今まではこの青年海外協力隊員として、
  西のガーナ、東のエチオピア、南のザンビアで合計4年半余りに渡り、活動をしてきました.

  今回は国内に散らばる80名のボランティアの側面支援.
  具体的には、出入国の際の手続き、各種ブリーフィング、活動先との折衝や家探し、
  要請開拓 (隊員を派遣する先を見極める最も大きく重要な業務)、
  安全対策、その他もろもろの書類・経理処理.
  ときには、人生の相談を受けたり、伸び悩む隊員のお尻を叩いたり.

  緊急事態があれば土日、祝日、深夜問わず対応します.
  参加者の大半が初めての途上国生活 (人によっては初海外、初一人暮らし) となる
  彼ら彼女らの物理的にも心理的にも頼れる存在となることが求められます.

  同僚は5名.
  それぞれが分野別に十数名の担当をします.
  私は幸いに自分のフィールドである、青少年育成に関わる20名の担当となりました.

  派遣前に覚悟はしていたものの、
  これまで一度も経験をしたことないようなハプニングを幾度となく経験し、
  改めてこの稼業の大変さを噛みしめています.
  日本での事務、営業、ICT支援員といった経験をフル稼働して臨んでも追いつかず、
  不可抗力とは正にこのことなんだな、と苦しみながら対応している毎日です.


  前向きに考えれば、20人分の隊員活動を見ることができるので、
  発見も、喜びも今までの20倍!
  しかし、その逆もまた然り.
  この先、どんなドラマが待ち受けているのか.

  自分らしさを失わず、邁進しようと思います.