バレーボールと私

  小学生の時に書いた作文のような表題.
  日本一の選手になることが夢、と胸膨らませ語った小学生と、
  仕事の傍らで将来の夢を呟くような今.
  同じ、"バレーボール" を追いかけ続けているけれど、
  見えるモノが、関わり方が、年月を経て変化している.
  30年前の私は何を考え、想い、コートに立っていたんだろう.

  今日、所属チームの試合をベンチから眺めるような面持ちでつくづく感じたこと.
   コートに立てないもどかしさは半端ない

  クラブカップ予選 @愛知県大会.
  結果は、初戦敗退.
  いい選手が揃っていても、チームとしての機能が備わらない限り、勝てない.
  毎年のように試合の結果を見て反省しつつ、進んで行かない歯車.
  ただ、今期はちょっと違う気持ちが自分の中に留まった.
  「後進指導をしたい」と、自然と、そして本気になっている自分がいる.
  コート上に立つメンバーは、バレーに必要な素養を備え、羨ましい! の一言.
  真剣にやれば、今が一番楽しいときだよ、と信じ、
  まずは自分のポジションを任せたいと思える選手を育てたい.

  社会人の集まるチームスポーツを纏めることは本当に難しい.
  それぞれに体育館に集まる理由が違うから.
  熱い気持ちだけでベクトルを同じ方向に向けようとすると白けたり、去っていく人が現れる.
  かと言って、何もしないのでは、お話にならない.
  意識をし、でも、さり気なくチームマネジメントをしていくのが大切.

  今でこそ好き勝手なことを言い合い、「心が繋がっている」と、誇れるBabieだけれど、
  こうなるまでには、色々なピンチを乗り越え、沢山の離れていく人がいた.
  裏を返せば、同じ想いのある人間がふるいに残っているだけ.
  そういう意味では特殊な集団だし、同じものは二つと作れないのかもしれない.

  Babieと名球友には求めるものが全く違う.
  名球友にはBabieよりも前から所属し、その歴史の長さも重さも分かっているつもり.
  諸先輩方が大切に積み重ねてきた歴史を、本当の意味で知っているのは、
  ユニフォームに袖を通す選手の中では今や私だけなのかもしれない.
  これまでは出入りすることを言い訳に、都合のいいことばかり言い放っていたけれど、
  日本に腰を落ち着ける、と決めた今、中途半端は許されない.
  まずは本人へ意思確認をし、私の思惑と重なれば、
  記憶に残っているバレーを継いでもらいたいな、と願う.
  もちろん、Babieでは最後まで現役プレーヤーとしてコートに立ち続け.